See more details
Title List

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ゴーギャン展 2009年9月

img_2.jpg


困った展覧会だった。
というのも、今までいくつかの作品を見知っていたものの、ゴーギャンに対して思っていたイメージをことごとく粉砕されたからだった。フランスからタヒチへ渡った画家、ゴッホと仲違いした画家、黄色と紫の画家、画面の背景がことのほか美しい画家。どれもこれもただのほんの一部分でしかなく、展示されたそれぞれの作品は、薄塗りで整った画面、正確なデッサン、感情を表に出さない描き方であって、しばらく動けなかった。想像だが、南の島はむっちりと熱気をはらんだ湿った空気で、そこにある緑も川も海も潤っていると思われるのに、この薄塗りで描かれた乾いた空気はどこから来たのだろう? その色彩と正確な線描と構図によって表出される世界にただただ圧倒され、またまた、ひどく満足して帰ってきた。
写真は「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」 1897-98年

 酒を飲んでカタルシスを覚えた翌日、妙に自信にあふれ少々の頭痛を抱えながら出勤する朝があったり、意味もなく自分の中に自信を見つけられずにうなだれて電車に乗り込む日があったり、愚か故にそんな毎日を過ごす事の意味のヒントを、このゴーギャンの絵の中に見つけられるような気がした。

VIVA! Veni(来た)、Vidi(見た)、Vici(勝った?)。
スポンサーサイト

COMMENT

POST COMMENT

(設定しておくと後でPC版から編集できます)
非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。