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パウル・クレー だれにも ないしょ 

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 国内コレクションを含む約110点(うち国内初公開31点)の展示。宇都宮美術館。

結論から言ってしまおう。
目に見えないものが、もし雑多な線や色で構成されているとすれば、余計なものを削ぎ落とし、他の人にもわかるように画面に定着させるという、困難でありながら喜ばしい仕事をクレーは続けていた事を示す、大変良質な展覧会であった。
絵画=写実という捉え方がある。しかしその対象が目に見えないもの、見えにくいものであった場合はどうだろう。「還元」がひとつの方法だろう。例えば、線が記号や矢印になったり、ぼかすことで線が線でなくなったり、とクレーは多彩な技法を駆使する画家であった。その中でも『油彩転写』という技法は、「黒の油絵具を塗った紙を転写紙のように用い、それを予め描いてあった素描と新たな紙との間に挟んで、上から輪郭線をニードルでなぞることによって、イメージをうつし取る制作法」と図録に解説があり、クレーは1920年代によくこの技法を用いた。
例として 「さえずり機械」 (※今回の展覧会にはありません)
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 展示・図録共に良い出来栄えで、図録の中にクレーの絵の題名についてこんなエピソードも披露されていた。

「1938年、エミール・ノルデがクレーの家を訪ねた際、『どうやってこんなにも独創的で、すぐには分からないような難しい題名をつけるのか?』と訊いたそうです。『2、3枚描きあげると、作品を名づけなくてはいけなくなる。そうすると、私は妻を呼んで一緒に極上のワインを飲む。相応しい名前がみつかるまで、ふたりであーだこーだと相談して、大いに笑う』と、クレーは答えたそうです。」

だれにもないしょのうち一つが解けたぞ!
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