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スケッチ オブ バッハ「無伴奏チェロ組曲」 その5

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Yo-Yo Ma (´97)
 聴き終わったあとに残るものは、腕っぷしの強さだ。旅人の衣服をどちらが脱がせることができるかで、風と太陽が競争する童話があったが、マは風そのものだ。聴かせるテクニックは豊富。それも表現のひとつだろう。だが表現はひとつだけではない。表面は金なのに鉄の味がする。旧譜よりも数段上の出来だが、ビルスマ先生に何を習ったのかな?


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Pieter Wispelwey (´98)
 バロックアプローチの成功作。ニュアンスに富んだ味わい深い演奏で、ほの暗い教会の中に、美しい音の光が差し込んでいるイメージ。端正でありながら、音の世界で遊んでさえいる印象を受ける。コイツ、タダ者ではないぞ。



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Susan Sheppard (´98)
 彼女は気まぐれな風のようだ。そよ風だったり、突風だったり。年代的に新しい録音にもかかわらず、古風に感じるのは厚化粧をほどこさず、率直な表現に終始しているからか。わかりはじめると、今まで何とも思っていなかった人が、急に近しく思えるあの感覚に襲われる。


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長谷川 陽子 (´99)
 長谷川本人は、ヨーヨーマに心酔しているとの事だが、その演奏はマの良い部分すなわち「誠実さ」を受け継いでいるように思われる。ちょっと教科書的で細い糸を織り込んでいくようなイメージだが、なぜかしっとり感がある。日本での録音のせいか?


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Frans Helmerson (´99)
 ゆったりとした河の流れのような内容。時折河の幅が狭くなったり、広くなったり、河の深さが浅くなったり、深くなったりするが、たおやかな流れは変わらない。No.1のプレリュードなど気持ちよく上手になめらかに弾いている。洗練という言葉が浮かぶが、この作品にあえてメリハリを求めるのは酷かも知れない。


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Alexander Rudin (´00)
 一歩音が遅れて出てくるような、吹奏楽器的な音。車のアクセルを踏み込んで加速するまでに、少しタイムラグがある事を思い起こさせる。テンポは早くなく、低くつぶやいているような印象。弾き方はオーソドックスなモダン奏法だが、少々鈍重で切れ味に欠ける。音程にやや難有り。


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Ophelie Gaillard (´00)
 バロック的アプローチ。男性的に聞こえるが、細部にも配慮が行き届いている。たおやかな流れ。宝石に例えればアメジスト。時には鋭く、時には柔らかく光を放つ。録音状態も大変よろしい。






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