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スケッチ オブ バッハ「無伴奏チェロ組曲」 その1

 気に入った曲(J・S・バッハ 無伴奏チェロ組曲)があって、それをたどるといろいろな事が見えてくる。解釈、楽器、録音状態、時代背景等。それぞれの違いが面白くて、機会を見つけては買うようにしていたら、気がつくと80枚以上が手元にある。逆に言えば、それ程多くの演奏家に取り上げられる事自体、曲の出来が素晴らしいという証明である。

 自由な立場から聴いたままをラフなスケッチにまとめてみた。スケッチというよりもちょっと下世話なほとんどつぶやきに近い内容だが、こんな聴き方もある事を何回かに分けてお伝えしていく。  
 ※演奏者の右側の数字は録音年。



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Pablo Casals (´36~39)
 ひとり遠くにそびえ立っている山である。雲が山頂付近にかかっていて、正確な高さはわからない。ただ、どっしりとして黒々とした(カザルスの頭ではない)山のふもとの存在だけがわかる。No.1のプレリュードの始まりの音をほんの少し延ばして弾いているところがややロマンティック。筋肉質で入魂の演奏が残されている。


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Gaspar Cassado (´57)
 録音もスタイルも古いものだが、どっしりとした重厚な演奏で、シュタルケルも真っ青。ただどの楽章もどっしりで耳に疲労感を覚えなくもない。しかしこの力強さは何故か貴重に思える。


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Pierre Fournier (´59)
 ゆったりとした堂々たる演奏。音の端々に、この人は心の奥底に激情を秘めた人ではなかったかという思いが強い。プリンスという名とは裏腹に、骨太でかつ切れ味鋭い刃物を思わせる。LIVE録音。


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Maurice Gendron (´64)
 フルニエ、トルトゥリエ、ナヴァラと共にフランス名チェリストの一人。64年の作品だが、内容・録音ともモダン系統の諸作品の中では、ひときわ光彩を放つ。法悦を抱合した音楽。端正かつリズミック。こんなに優雅に表現できるのは、フランス人の特質なのだろうか?


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Janos Starker (´65)
剛という漢字がピッタリ。男性的。しっかり弾いていて、それでいて丁寧。音程も確か。モダンの教科書的存在。よく鳴っている。でも丁寧に音符を追っているが故に、テンポの柔軟性や面白味にやや欠けるかな。


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Daniil Shafran (´71)
 ビブラートたっぷりのお芸術的?な音。少々の音程の不安定さなどビブラートで押し切ってしまう。舞曲なのにオペラ的に歌っている。ビルスマとは対極に位置する。No.3におけるノコギリ攻撃にご注意。


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Andre Navarra (´77)
 歌っている。歌心がある。流れの中で、時に音が不安定になることがあるが、テクニックは素晴らしい。独特の節まわし。されどナヴァラ。








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