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LITTLE FEAT 「WAITING FOR COLUMBUS」



リトル・フィートは、1970年代にアメリカのLAを本拠地として活動したバンドである。アメリカ南部の黒人音楽をベースとしたそのユニークなスタイルの音楽性は、一般のリスナー以上にプロのミュージシャンたちに高く評価された。
 このアルバムは1977年リリースで、ロンドンのレインボーシアターでのライブ盤である。もしも現場に居合わせたならば、これまで彼らの音楽を辿ってきた者にとっては、彼ら一人一人の背中に天使の羽根が生えて見えるような、ほぼベストと言えるパフォーマンス及び選曲であっただろう。心地良いルーズさ加減、ニヤリとさせられる猥雑さ、ず太いドライブ感などが一体となって繰り広げられ、ゲストのホーンセクション担当のタワー・オブ・パワーのタイトな演奏も加わり、大きなグルーヴ(うねり)を生み出している。
 ルーズなようでタイト。この背反する2つの命題を、彼らは知性と演奏技術によって支配している。そのせいか聴衆の反応も、歓声の中に何割か驚嘆も混じっているようにも聞こえる。
 このバンドの顔である、ヴォーカルとスライドギター担当のローウェル・ジョージは、かつてインドや日本の音楽(尺八)を勉強し、あの奇才フランク・ザッパのマザーズ・オブ・インヴェンションに在籍した経歴がある。その経歴は、直接リトル・フィートの音楽に反映されてはいないが、それらは目に見えない栄養となって、彼のユニークなギタープレイやソングライティングを支えているように思われる。残念なことに、そのローウェルも1979年6月、僅か34才で没する。
 このアルバムを聴くことは、もう十分酔っているのに、もう少し飲んでその酔いに身をまかせてしまおうとすることに似ている。ローウェルの死という事実は払拭できるものではないが、だからと言ってこのアルバムの輝きを曇らせることにはならない。ここにあるのは、74分19秒の愉悦のみ。

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